履歴がない場合の過払い金

 過払い金が発生していると思った時、手元に取引の履歴が残っていないという場合があるかもしれません。取引履歴はレシートなどの領収書とは違い、現物がなくとも過払い金請求ができるようになっています。では、もし手元に履歴となるものがない場合にはどのような手順で過払い金の請求を行えば良いのでしょうか。

 まず、履歴がない場合には賃金業者に開示を依頼しましょう。そもそも開示は義務付けられていることですので、断られるということはまずありません。もしも拒否をした場合は行政処分など、何かしらの罰則を受ける可能性があるのです。しかし賃金業者もなるべくなら過払い金の支払いを何とか引き延ばそうとします。情報開示の拒否とまではいかなくとも、開示までわざと引き伸ばす場合や、一部分しかこちらに情報を渡さないということもあるそうです。また、昔の取引はもう処分してしまったと言い逃れをすることも珍しくないそうです。賃金業者がどんな理由をつけたとしても、情報開示をしない理由にはなりませんし、情報がなければこちらも過払い金請求をすることができなくなってしまいます。ら請求してから開示が1ヶ月経ってもなされない場合は、こちらで過払い金を計算しても問題ないと決められています。これを推定計算と言い、通帳などに記帳された取引や借りた側の記憶を元に、再現された取引として訴訟を起こすことが可能になるそうです。しかしこの推定計算は、個人で行うには手順が複雑になり、また極端に間違えた計算結果で訴訟を起こした場合に、こちらが不利になってしまう可能性もあるそうです。弁護士や司法書士など、正しい知識を持った人に相談しながら行うと問題が起きにくいと言えるでしょう。